佐藤雅義さんの声 後編
- 3月18日
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山も川も、全部が遊び場だった子ども時代
元郵便局員・佐藤雅義さん
生まれも育ちも相馬市の佐藤雅義(通称・さとやん)さん。今回は子どもの頃のお話から、相馬の魅力まで。大切な思い出とともに聞いた、震災をいまに残すインタビュー後編です。
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子どもの頃の相馬
子どもの頃はですね、裏山に行っては鬼ごっこ、その辺の枝を拾ってチャンバラごっこなんかをしてましたよ。いまみたいにゲーム機はありませんからね、遊びでも何でも、自分で考えて作り出していました。竹の先に餌をくくりつけて、川でザリガニ釣りをしたり。自転車に乗って、どこまで行けるか行ってみよう! みたいなこともしていましたよ。自然が身近にありますからね。なんでも楽しかったですよ。いま思えば、お金で買えない体験をたくさんしていましたね。
実家は小さな商店をやっていました。酒とたばこと塩を売ってましたね。いまでこそ、スーパーやコンビニが便利ですが、当時の買い物といえば商店に行くのが一般的だった。父の代でなくなってしまったけれど、ふりかえってみると馴染みのお客さんが出入りしていたことも、いい環境だったのかもしれませんね。
松川浦(まつかわうら)では、よく潮干狩りをしました。「小松島」とも呼ばれてるんですけど、島がたくさんあってね、いまも昔も風光明媚な景勝地です。
相馬野馬追(のまおい)祭も昔っからかっこよかったですよ。400もの馬と甲冑をまとった人たちが、先祖伝来の旗指物を風になびかせながらの馬に乗って駆け抜けるんです。今年は5月23・24・25日の3日間の開催。1000年も前に、タイムスリップしたかのような圧巻の風景ですよ。
「原釜尾浜海水浴場」や「松川浦環境公園」では、相馬の自然を楽しめます。

どうか現地にいらしてください
相馬市は、福島県の海側に面しています。雪国とされる福島県の中でも雪は少なく、夏も比較的涼しくて、過ごしやすいところです。ぜひ、相馬に足を運んでいただきたいですね。
「相馬市伝承鎮魂祈念館」にも一度行っていただきたい。前回もお話しましたが、若い語り部さんが当時の様子を伝えてくれています。実際に目にすること、耳にすることでわかることもあると思うんです。
そして、口にすることも。相馬の食べ物は美味しいですよ! 海の幸、野菜にフルーツ、お肉もなんでもござれです。ぜひ味わいにいらしてください。
神様はその人にとって、乗り越えられないことは与えないって言うじゃないですか。……震災はきつかった。だけどこの震災を通じて、ご縁を感じることが増えた。カーネーションズとの縁もそうです。あの震災があったからこそ、知り合えた、巡り会えた人がたくさんいます。67年生きてきましたが、人とのご縁を大切にしようとより思えたのが震災でした。
実はいま、娘のいる東京にいるんですよ。冠婚葬祭の用事でやってきて、日帰りで帰ろうと思っていたら、娘夫婦が泊まってけって言ってくれてね。結局4泊もしちゃった。心を通わせられる家族がいることも、本当にありがたいことです。
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