松田哲也氏 基調スピーチ

「マツダ社と広島、おりづるタワーに込める未来への希望」

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マツダは広島県産業奨励館(原爆ドーム)に近い広島市猿楽町で創業し、12年後の1945年8月6日、原子爆弾投下で創業者と全社員が亡くなりました。それから広島は復興へと歩みを始めます。

家が建ち、街や道路ができて、人がどんどん増えてくる。これに伴い、車も必要とされてきます。マツダ社は多くの方に支えられながら、広島の復興とともに成長しました。今や、車はライフラインの1つとして生活に欠かせないものとなりました。

東日本大震災では支援物資などを積んだ車を東北へ直接届けました。2014年の広島土砂災害でも多くの車が流され、泥に埋没。車を使えなくなってしまった方々へ、無償で100台以上を貸し出しを実施。

おりづるタワーは、こうした広島への恩返しの集大成。屋上から景色を見たとき、目の前に広がる 景色に一目でほれ込み、「ビルの入居者しか、この景色を見ることができないのはもったいない」、「広島の人や観光で訪れた方々に見てもらうことが使命だ」と思い、土地の購入を決意。こ れが屋上展望台などの複合施設、おりづるタワーを新築することになったきっかけ。

2016年9月のグランドオープンまで、構想期間は6年以上。人とのつながりや、ご縁があって、この場所に出会えたと感謝しています。