2024年 1月
レポート:パレスチナ冊子の売上をテラ・ルネッサンスへ寄付しました
世界各国の女性たちが、中東地域の平和を願って自転車で走り、全世界へメッセージを発信する……という活動がありました。
その名も「Follow The Women」。
“女性たちにつづけ!”という意味で、イギリス人女性によって創設されました。
――女性には、できることがある。
――女性だからこそ、見れる景色、聞ける話がある。
実際に、女性たちは中東地域を自転車で走り、そこで暮らす人々、紛争によって避難を余儀なくされている人々の元を訪れました。
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すこし時間がさかのぼりますが、2009年。Follow The Women(以下、FTW)の日本支部が立ち上がり、12名の日本人が自転車で中東を走りました。
そのときの様子を冊子にまとめたものが『Follow The Women 2009〜女子が自転車で中東を走る FOR PEACE!!〜』です。
FTW日本支部は、サイクリストの山田美緒によって設立(当時)。冊子の重版の予定はない
カーネーションズの活動をお手伝いする編集・ライターの山本梓(この記事を書いています)が、冊子の編集を手がけました。
15年も前のものになりますが、当時中東に出かけたFTWのメンバーがこの冊子がすこし余っているということで、久しぶりに目を通しました。
すると、大変貴重な冊子であることがわかりました。
彼女たちが旅したレバノン、シリア、ヨルダン、パレスチナは、現在いずれも入国が厳しい状況にあります。
そんななかで、15年前ではありますが、当時の人々の暮らしや文化がわかるこの冊子はいまこそ見てほしいものだと思ったのです。
残りわずかな冊子を抱えて、いくつかのマルシェに出店をしました。
ここで、1冊500円(当時からの価格)で販売することにしたのです。
アートブックイベント「TOKYOあ〜あBOOK FAIR」、友人の結婚パーティで開かれた日本各地の魅力を伝えるマルシェに出店。いずれも、来場者にカーネーションズのカードを配り、活動を知っていただきました。
冊子の中には、現地の暮らしや当時のパレスチナの状況のほかに、パレスチナ問題を知るための年表を調べて入れていました。
いま読んでも、古くない情報です。
冊子を手にとることで、パレスチナとイスラエルの問題を知るきっかけにしてほしいと、「パレスチナ問題を知ろう」とPOPに記載しました。
そして、この冊子の売上を戦地の子どもたちのために寄付をすることにしました。
カーネーションズを通じて、「現地の声」に登場してくださった鬼丸昌也さんの主宰する「テラ・ルネッサンス」へ寄付をいたしました。
パレスチナ問題についても、引き続き勉強をしたいと思っています。こちらでご報告させていただけましたら幸いです。
text by Azusa Yamamoto